日本版救急蘇生ガイドライン策定小委員会 
一般財団法人日本救急医療財団

世界の動向

2005年11月末にILCORからCoSTRが発表され、同時にAHAはCoSTRに基づいて策定した新ガイドランを発表し、ERCも独自の新ガイドラインを発表しました。現在、全世界で新しいガイドラインへの移行が始まっています。

CoSTRは、全世界の心肺蘇生に関わるすべての研究報告を収集し、一つ一つの研究方法と研究結果の信頼性を分析した知識の集大成であり、各国のガイドラインのおおもととなる報告書です。ガイドラインをよりよく理解するためには欠かせない資料です。研究資料としても重要であるため邦訳してこのホームページに掲載してあります(|CoSTR(日本語訳)|)。

ILCORは心肺蘇生を学問領域とする専門家が集まった頭脳集団です。先に述べたAHA、ERCのほかにカナダ心臓・卒中財団(HSFC)、オーストラリア・ニュージーランド蘇生協議会(NZRC)、中南米心臓財団(IAHF)、南アフリカ蘇生協議会(RCSA)の6団体が加盟しています。わが国は、日本蘇生協議会(JRC)が窓口となって、アジア蘇生協議会(RCA)を設立し加盟を申請し、2006年5月に公式メンバーとなりました(http://jrc.umin.ac.jp/index.html)。

既にILCORでは、2010年のガイドライン改定に向けて検討委員会が始動しています。JRCはこの改定作業にメンバーを派遣することになりますが、真に貢献するには心肺蘇生にかかわる質の高い研究論文が、わが国から数多く報告されることが必要です。しかし、従来、わが国では心肺蘇生の分野の研究は非常に低調でした。今後は、基礎的な研究、臨床的な研究だけでなく、蘇生教育の方法や成果の評価、AEDなど資機材の普及、それによる蘇生効果など、あらゆる角度からの研究が活発に行われることが望まれます。

日本版救急蘇生ガイドライン策定小委員会は、ガイドライン策定の過程で明らかになった未解決な課題をピックアップし公表するなど、本ガイドラインの策定だけなく、わが国の救急蘇生の質の向上を目標に多面的な活動を行っています。


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