ご 挨 拶

一般財団法人日本救急医療財団
理事長 行 岡 哲 男

 本財団は「国民の健康と福祉の向上に貢献すること」を目的に設立されました。この目的達成のため、定款に掲げられた7つの具体的な事業、すなわち救急医療に関する調査研究・研究助成・普及啓発・教育研修、救急救命士の国家試験実施ならび賠償責任保険代行事業、災害医療に関わる事業等を行ってきました。

 さて、21世紀前半の我国は、人口の減少とその年齢構成の変化とともに、社会・経済の在り様が大きく変わりつつあります。医療ニーズもこの変様に引きずられ大きく変わりつつあります。

 この時代を一語で特徴付けるとしたら、“volatility”という言葉が浮かびます。“volatility”は、化学用語なら“揮発性”、一般用語では“落ち着きの無さ”とか“移り気”を意味します。金融界の“volatility index”とは、資産価値の変動の激しさや先行きの不透明感の指標とされ“恐怖指数”とも訳されます。この“volatility”の高さが、現代社会の特徴です。このような時代であるからこそ、社会のセフティネットである救急医療の調査・研究・啓発・研修また資格審査の適正な実施等の事業は、重要な意義を持ちます。

 本財団の定款に定められた事業の8つめは、「目的を達成するために必要な事業」と記されています。救急医療は地域に根差したものであり、このことを踏まえつつ定款に掲げられる7つの事業に加え、「国民の健康と福祉の向上」をめざした「必要な事業」の検討は可能です。

 関係者の皆様のご理解、ご支援を仰ぎつつ、今後とも本財団の目標に沿った事業展開を進めたいと存じます。