7月1日は「AEDの日」
7月1日は「AEDの日」
-AEDで、命を救おう-
7月1日は、平成16年7月にAED(「自動体外式除細動器」)の市民使用が認められた記念日です。そして、今年は20周年という節目の年であり、AEDの普及に関わるイベントが開催されています。
当財団は、隣人が倒れた時、AEDを含む救急蘇生が迅速かつ効果的に実施されるよう財団全国AEDマップを提供しています。「AEDの日」にAEDマップの重要性を再認識して頂き、「倒れた隣人の命を救う」ための活動を提案しています。
第一に、財団全国AEDマップの信頼性を向上させること
現在、ネット上には広域AEDマップが複数ありますが、当財団全国AEDマップは最も信頼できるAED設置情報マップです。AEDマップに表示されている青色ピンは、電極パッド・バッテリが有効期限内であることを示しています。青色ピンの立っている場所へ指定時間内に行くと、正しく作動するAEDを設置者から借りることができるはずです。
設置から年限に応じて黄色ピン、赤色ピン、灰色ピンに区分してAED設置の信頼性を表しています。AED設置者が電極パッド・バッテリ交換時にマップ登録を更新して頂くと、青色ピンに表示が変わります。すべてが青色ピンになるようAED設置者の皆様には再登録及び更新をお願い致します。
第二に、財団全国AEDマップを活用すること
AEDマップは、市民の皆様の身近なAEDの設置場所を知るのに役立ちます。緊急時にすぐに使えるように、日頃からAEDの場所を把握しておいて下さい。
「QQ・MAP(iPhone版・Android版)」が、身近にあるAEDの設置位置、使用可能時間な どの確認に役立ちます。
第三に、AEDを含めた心肺蘇生、応急手当を学習すること
心肺蘇生、応急手当の講習会や講演会、勉強会などで心肺蘇生法とAEDの使い方を 学んでください。
そして、「AEDの日」には、家族揃って、YouTube等で手順を再確認して下さい。
緊急事態に遭遇しても思い出せるよう、定期的に再学習することが大切です。講習会には積極的に参加することが望まれます。
第四に、もっとAEDの設置を奨めること
市中の心肺蘇生現場にAEDが届けられる割合は数%に過ぎません。この割合を改善するには、心停止リスクの高いところにもっともっと設置し、土日や夜間にも使えるAEDを増やすことが不可欠です。こうすることでより多くの命が救われるはずです。
AEDの使用に不安や抵抗感を抱いている高齢者や電気機器が苦手と感じている人達には、オートショックAEDが推奨されています。オートショックAEDは従来のAEDとは異なりショックボタンを押す必要がないので簡便です。AEDの更新や新規設置の際には是非とも検討して頂き、一台でも多くのAEDが設置されて、救命率が向上することを願っています。
財団全国AEDマップは、我が国の最も信頼できるAED設置情報です。地方自治体(都道府県等)、消防局指令センターへ登録情報の提供を進めています。
私達は、情報発信システムの機能を更に発展させ、より多くの心停止傷病者の救命に寄与できるよう努力を重ねてまいりますが、さらに精度を高めるには、新規登録や登録されてる情報の更新・再登録が不可欠です。AED設置者の皆様をはじめ、市民の皆様の一層のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和6年7月1日
一般財団法人 日本救急医療財団
AED普及・啓発検討委員会
委員長 丸川 征四郎
【参考】オートショックAEDには、従来のAEDと区別するために、
全国統一のロゴマークが貼付されています。