これまでの「救急の日」イベントの開催状況等について
1.イベント開催の目的
「救急の日」のイベントは、
- 「救急の日」及び「救急医療週間」の記念行事を実施し、国民の救急、防災に対する意識の高揚を図る。
- 救急・災害現場で活躍している医療関係者、救急隊員、救急救命士、ボランティア等の活動を広く国民に知らせることにより、救急医療、救急業務、小児救急、災害救助等に対する正しい理解の普及向上に資するとともに、救急車の適正な利用、自主防災思想の普及啓発を図る。
- 救急蘇生法について正しい知識、技能の普及啓発を図り「いざ」というとき、誰もが応急手当を行うことにより、傷病者の救命率の向上等に寄与する。
ことを目的に実施してきました。
2.イベント開催の概要(詳細は別添のイベント開催状況を参照)
「救急の日」のイベントは、平成3年度に厚生省、自治省消防庁、日本医師会、日本赤十字社、日本救急医学会、全国消防長会、日本救急医療研修財団及び救急振興財団の共催で「救急フェアー’91」として3日間高島屋東京店で開催されて以来、令和元年度の29回まで東京都内で幾多の変遷を重ねながら行われてきました。
平成18年度から厚生労働省、総務省消防庁、日本救急医学会、日本救急医療財団による共催となっています。
主なイベントの内容は、
- 著名人によるトークショー、CPR実演
- ドクターヘリや高規格救急車、除染者等の展示
- 日本赤十字社による心肺蘇生法の体験
- 救急関連団体による救急活動の実演
などが例年行われてきました。
なお、令和2~4年度においては、新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のためイベントを中止しました。その代替措置として、電車の中吊り広告による救急蘇生法等の普及啓発やアニメーション動画を作成しホームページへの掲載やSNSでの公開による普及啓発を行いました。
3.イベント開催の成果
当初は、救急の日のイベントはどこの地域でも開催されておらず、当財団等が実施してきたイベントは各地域でイベントが開催される契機となっていました。
昨今、全国津々浦々で都道府県・市区町村、消防本部等の主催により救急の日のイベントが開催されており、一般の皆様に「救急の日」が認知されてきたという状況や、東京のみの開催では普及啓発活動の効果が限定的であるとの指摘があり、全国的な規模で伝達できる方法への転換が求められています。
このような現状を鑑み、当財団等が実施してきた「救急の日」のイベントは一定の成果をあげ、当初の目的を達成したものと考えられるため、今回を機に「救急の日」イベントを終了することとしました。
4.今後の取り組み
今後は、超高齢化社会を迎えている日本の救急医療が抱える問題点等を広く国民に周知するとともに、より適切な救急要請や受診行動が求められていることから、これらの啓発活動などに転換していくこととしています。
なお、「救急の日」のポスター掲示等救急医療・救急業務等の普及啓発については、従来通り行うこととしています。
【参考資料】
令和5年度「救急の日」ポスターについて
令和4年度の「救急の日」イベントについて
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、「救急の日」及び「救急医療週間」に合わせて開催してきた4主催機関による実技や実演など対面・集合を伴う「救急の日」イベントについては、開催を見合せることになりました。
令和3年度の「救急の日」イベントについて
「救急の日」及び「救急医療週間」
「救急の日2020」について
令和2年9月12日(土)に開催を予定していた「救急の日2020」イベントについては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため開催を中止させていただきました。